エスケーエレクトロニクス統合報告書2026
11/54

会社情報イントロダクションSTORY3価値創造を支える体制STORY2成長戦略STORY1価値創造プロセス次期(2026 年 9 月期)の見通しと、中期的な成長戦略についてお聞かせください。次期(2026 年 9 月期)は、売上高で当社初となる 300億円の大台突破(305 億円)を目指します。そのカギを握るのが、第 8 世代有機 EL パネルへの対応です。現在、主要市場である中国や韓国において、第 8 世代クラスの有機 ELパネル工場の新設や稼働に向けた動きが本格化しています。フォトマスクは完全受注生産であり、顧客の開発ステージが活発であるほど当社の収益機会は拡大します。高精細・高機能・大型化が進むこのトレンドは、技術力に強みを持つ当社にとって絶好の機会です。この需要を確実に取り込むため、今後 3 年間の中期経営計画(2026 年 9 月期~2028 年 9 月期)において、総額250~270億円の成長投資を計画しています。内訳としては、先述のとおり主力の大型フォトマスク事業へ 170 億円を投じるほか、M&A やソリューション事業を含めた新規事業の構築に 80~100 億円を充当し、事業ポートフォリオの強化をさらに加速させていきます。成長戦略の主要な目標は FPD 用フォトマスクシェアの拡大です。競合の売上高の調査だけでなく顧客へのヒアリングも行い独自に算定した結果、世界の FPD 用フォトマスク市場における当社グループのシェアは、世界トップクラスで、2022 年 25%、2023 年 27%、2024 年 28%、2025年 27%と高水準を維持しました。競争環境が激化する中、どのように優位性を維持・拡大していきますか?当社は、競争が一段と厳しさを増す FPD 用フォトマスク市場において、高付加価値領域での圧倒的な競争力強化を軸に優位性を維持・拡大していきます。そのために、2026年~2028 年の 3 年間で総額 170 億円に及ぶ設備投資を計画し、技術力と供給体制の両面を強化します。また、事業における中立性も当社の優位を支える要素です。当社の主要市場は中国・韓国ですが、製造拠点は日本と台湾にあります。地理的には顧客から離れているにもかかわらず、高付加価値レイヤーでは当社への発注が圧倒的に多いという特徴があります。これは、高精細・高精度などの技術力を磨き続けてきたことに加え、特定顧客に依存しない中立的な立場を貫き、幅広い顧客に製品を提供してきた結果、顧客基盤が厚みを増し、トップクラスのシェアを確立しているためです。FPD 用フォトマスクの世界シェアは トップクラスを維持、拡大現在の市場シェアの状況について、お聞かせください。第 8 世代有機 EL パネルの波を捉え、 売上 300 億円の大台突破へ2026 年 9 月期 -2028 年 9 月期の中期経営計画について確社長メッセージ10な弾みになると確信しています。にアサヒテック株式会社を連結子会社化したことに伴い、新規事業として当社のポートフォリオに加わりました。スクリーンマスクは車載ガラスや電子部品の印刷工程に、メタルマスクは半導体パッケージなどの製造におけるはんだペーストの印刷工程などに使用される、高精度な製造用原版です。業績は連結期間が短かったものの、売上高 3 億 26百万円、営業利益 18 百万円を計上し、初年度として期待どおりの成果を確実に積み上げることができました。認させてください。の目標値は、営業利益率 20%以上、ROE15%以上、売上高総資産回転率 1.0 以上であり、2024 年に公表した計画と変更はありません。今後の成長戦略で目標達成に努めます。て、積極的成長投資による大型フォトマスク事業の拡大、ソリューション事業の早期黒字化、グループ企業拡大と新たな収益基盤の構築の 3 つの柱を重点的に推進していきます。拡大として、総額 170 億円の設備投資を行います。その主な内容は、高精細、高精度対応の描画装置や検査装置の導入です。これらの設備投資を行うことで、生産キャパシティの拡大や、技術力のさらなる向上を図り、マーケットシェアを拡大することで、2028 年 9 月期には大型フォトマスク事業の売上高 329 億円を実現します。年 9 月期以降の売上高は、現在開発中の製品を除いた既存製品ベースの計画で、2028 年 9 月期には約 3 億円を計画しています。2026 年 9 月期以降の早期黒字化に向けた経営体質の強化を最優先課題として取り組みます。RFID 分野では、「エクストリームタグ」など高付加価値ビジネスを推進し、ヘルスケア分野では、在宅医療・セルフケアなど将来ニーズの高い領域への進出を検討します。両分野において、新製品をできるだけ早期に上市し、売上の積み上げを図っていく予定です。社化したアサヒテック株式会社によるスクリーンマスク・メタルマスク事業は、同社の既存の事業基盤を活かしながら、当社グループとの技術・営業面でのシナジー効果を発揮し、2028 年 9 月期には約 10 億円の売上を計画しています。スクリーンマスク・メタルマスク事業は、2025 年 5 月2025 年に公表した中期経営計画における中長期的な KPI当社は、持続的な成長を実現するため、この 3 か年におい第一に、積極的成長投資による大型フォトマスク事業の第二に、ソリューション事業の早期黒字化です。2025第三に、グループ企業の拡大です。2025 年 5 月に子会

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る