RFIDとバーコード/QRコードの比較/違い/課題

RFIDの通信距離は最大で数十mに比べ、バーコード/QRコードの通信距離はわずか数㎝です。
そのため、バーコード/QRコードを読み込む場合には、バーコードスキャナを接近させないと読み込むことができません。また、バーコード/QRコードは汚れに弱く、欠損している状態では読み込むことができなくなりますが、RFタグは中のICチップとアンテナが破損しない限り、半永久的に使用できます。

最大の違いは、バーコード/QRコードが1枚ずつしか読み取ることができないのに対し、RFIDでは一度に複数のRFタグを読み取ることができます。段ボールの中に入っているなど、外側から見えていなくても情報を読み書きすることができるため、作業効率が高いです。さらにデータの書き換えが可能である事と、専用のリーダライタを使用するのでセキュリティ性も高いため、機密情報の管理や入館証、模造品対策にも適しており、様々な業種での在庫管理業務や、小売業、物流業にて普及が進んでいます。

しかし、コスト面で比較すると、バーコード/QRコードは安価ですが、RFタグはまだまだ高価なため、メリットとデメリットをしっかりと把握することが大事です。とはいえ、昨今、タグの価格はRFIDタグの需要増加や技術進歩により、インレイタグであれば10円程度、金属対応タグでも100円程度まで下がっています。コストや金属物の問題でRFID導入を見送っていた方々は、もう一度検討してみるのもオススメです。

RFIDとバーコード/QRコードの違いを比較すると次の通りです。(比較表)

  RFID バーコード QRコード
通信距離 長い(~数十m以上) 短い(数cm)
同時読込 ○可能 ×不可能
記憶容量 小(QRコード 中)
書込み ○可能 ×不可能
汚れ ○強い ×弱い
コスト △高い ○安い
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